can't dance well d'Etre

経験不足のカラダと勉強不足のアタマが織りなす研究ノート

似非映画感想

映画『グレイテスト・ショーマン』:最も偉大なマイノリティであれ!~フリークスであることの栄光に関する覚書

映画『グレイテスト・ショーマン』を見ました。 おもしろかったです。 でも、ただ「おもしろかった」だけで終わらせるのは惜しい。それくらいに〝ナニカ〟を感じる映画体験でした。 なのでその〝ナニカ〟をたしかめるためにも記事にすることにしたのです。 …

映画『ナポリの隣人』:通訳者は弁護士をウソつきと解釈する

2019年3月12日に映画『ナポリの隣人』を観ました。ジャンニ・アメリオ監督の映画です。ひとつの家族のすれ違いを、移民問題を抱えるナポリを背景にして映した作品。実の家族でうまくいっていなかった関係を、移民である隣人家族との関係ではうまくいきそうに…

【MIHOシネマ】映画鑑賞にとってネタバレとは何か【映画ブログ紹介】

映画のあらすじ解説の総合メディア《MIHOシネマ | 映画ネタバレあらすじ結末》の紹介をします。同時に映画のネタバレとは何かを考え、映画を見るときにわたしたちが映画に対して期待していることとは何かをまとめました。記事の方向としては映画にネタバレは…

映画『モリのいる場所』:ある無一物な芸術家の肖像

『モリのいる場所』という芸術家の日常を扱った映画を観て考えさせられたこと。芸術家というものを言い表すのに主体という言葉では役不足だという観点から、デカルトやカントを経由して、自然を反映する媒体としての芸術家像を探ります。そこでは自由という…

映画『クワイエット・プレイス』:あそびと絶叫

映画『クワイエット・プレイス』を観ました。 とにかく音を立てるのはマズいと、予てより観ていた予告映像で訴えられていたわけです。音を立てるとどうなるというのか――ってのが、わたしが観客となった動機。 起りーーOf the quiet place(その静寂について…

映画『未来のミライ』:「~として」生き、「~らしさ」を得ることの意味

『未来のミライ』を観ました。おもしろかったです。「おもしろかった」ということは「考えるところがあった」ということでもあるので、「それはどんなことなのやら…」と、ぼんやり書き出してみました。誰もが必ず誰かの子どもであり、絶対に誰かを親に持つ。…